まっさらな工場に設備を作りあげる喜び
2016年新卒
工事部
広島県広島工業高等学校
機械科出身
入って半年、「ものとは何か」を叩き込まれた
私の入社時は現在と研修制度が違い、本社工場で半年間「そもそも工業炉とは何か」から図面の見方、工業炉に使われる耐火材の特徴、工具の使い方といった基礎知識を叩き込まれました。また、職人さんとのコミュニケーションの取り方などよりよい現場環境の作り方も学びました。高校で図面や工具を扱った経験は多少ありましたが、実際の現場ではより幅広く詳細な知識が必要で、半年間必死で勉強しました。その後愛知、沖縄等の現場へ出向し、数ヶ月間実際の現場で付きっきりで施工管理を担当しました。
まっさらな工場に設備を作りあげる喜び
「工場」と聞くと、色々大きな機械やロボットが設置されたごちゃごちゃとした空間を想像するかと思いますが、私達が設備を立ち上げる前に見るのは、がらーんと何もない、広い体育館のような工場です。このまっさらな状態の工場に大きな設備を作り上げる過程にその場で携われるのが、この仕事の一番の面白さだと思います。さらに三建の場合、若手でも一人で現場全体の管理を任されるなど一人ひとりの役割が大きく、「自分がこの設備を作り上げた」という喜びをより強く感じられます。
一人ですべてを管理する大変さ
もちろん、一人ひとりの役割が大きいというのはやりがいを感じると同時に大変なことでもあります。会社の代表として現場にいるため、ふさわしい振る舞いを心がけなくてはならないのはもちろん、品質やコスト、そして何より大切な安全の管理において絶対に漏れやミスがないよう、日々のマネジメントにも神経を使います。複数の設備を一人で管理するような現場では、一つの設備がうまく動いたと思ったら別の設備でトラブルが起こるなどなかなか気が休まることがありません。
お客様や職人さんとチームになって
そういった過程を乗り越えて製品が完成する頃には、職人さんやお客様と一つのチームになっており、一緒に完成の喜びを分かち合うことができます。1年ほど携わったある現場では、職人さんから「また一緒に仕事をしたい」、お客様からも「ありがとう」という、自分にとって最高に嬉しい言葉をもらえました。
普段なかなか出会わないような大企業の役員の方や豊富な技術や知識を持つ職人さんとの関わりの中では学ぶことも多く、そういった人たちから信頼され、良い人間関係を築いた経験は自分の自信にも繋がります。
もっと多くの種類の製品に携わりたい
溶解炉の案件に多く携わってきたので、メッキ炉等他の種類の設備の知識をもっと身につけたいというのが今の目標です。現場を選べるわけではないためチャンスがあるかは工期や人員交代のタイミングにもよりますが、もし機会を得られたらしっかり現場で勉強し、知識・スキルを身につけたいと思います。
長期出張が多い仕事ならではのメリットも
数ヶ月にわたる長期出張がある仕事ですが、休日には全国各地の美味しいものを食べたり観光地を巡ったりできるので、旅行好きな人にとってはとても良い仕事だと思います(笑) あとは、大企業の役員の方から現場の責任者として認められることで誇らしい気持ちになれる点、年齢も経験も異なる職人さんたちと関わる中で互いに気持ちよく働けるコミュニケーションのとり方を学べる点なども、私が思うこの仕事のおすすめポイントです。
ある1日の様子
7:40 工場に着任
8:00 職人さんたちとミーティングを実施。
健康確認や当日の作業内容、安全面で注意すべき事項の確認を行う
8:15 作業開始前点検。
服装や保護具の点検や、材料・機械工具類の使用方法の指導、 立入禁止箇所の確認などを行う
8:30 具体的な作業手順・対策の指示やチェックを随時行う
10:00 休憩
11:00 製作途中に図面の寸法違いが見つかったため、 設計担当者に確認を取り、職人さんに別作業の指示を行う
12:00 昼食。
13:00 先程のトラブルも踏まえて今日の進行状況を確認し、スケジュールを調整
15:00 休憩
15:30 日報で上司に当日の作業実績を報告
16:40 作業終了を指示。
後片付けの状況を確認した後、今日の進行状況と明日の作業を連絡する
17:00 工場から離任
学生の皆さんへのメッセージ
就職先を決める時には、焦らずじっくり考えて決めたほうが良いと思います。どんどん転職しやすい社会になってはいますが、労力やお金はそれなりにかかりますし、何より最初から気持ちよく働ける仕事に就けるならその方が絶対に良いですから。また、社会人になるにあたって不安を感じている人もいるかも知れませんが、挨拶をする、時間を守るなどの基本的なことを心がけていれば大丈夫!あ、もしうちで施工管理職につくなら、機械の操業音に負けない大声を出せたほうがいいかな(笑)