台車式熱処理炉
設備概要
製品を載せた台車を炉内に装入して熱処理をおこなう、スタンダードな炉形式の設備です。鋳鍛鋼や重工業界を中心に多数の実績があり、様々な大きさ、素材の熱処理に対応可能です。世界最大級(幅13m×高さ12m×長さ26m)の設備納入実績もございます。
1960年代前半からお客様に納入し、長い期間お使いいただいています。
主な特徴として、排熱を効率的に利用できるルーフリジェネバーナや自己廃熱回収型バーナを採用しています。さらに、冷却水を使用しない無水式構造、開口部を密封するメカニカルシール機構といった熱損失を最小化するための仕組みや、バーナごとに空気比を最適化してエネルギーロスを少なくする独自の個別流量制御システムなど、世界最高レベルの省エネ技術を盛り込んでいます。
主な用途
- 大型製缶品の焼鈍処理
- ステンレス製品の溶体化処理
- 鋳物の焼鈍処理
その他の実績
炉体移動式熱処理炉
設備概要
製品ではなく設備を移動させて炉内に製品をセットし、熱処理をおこなう設備です。特に、大型製品の熱処理において、搬送エネルギーや基礎工事費の削減、搬送や積載作業時の安全上のリスク削減を図ることができます。
主な用途
- 大型製缶品の焼鈍処理
- 大型鋳物の焼鈍処理
- 特殊鋼の均質化処理
固定炉床式熱処理炉
設備概要
フォークチャージャーなどの装入抽出装置で処理材を一つの間口から出し入れする少ロッド多品種対応の生産に最適な設備です。小型炉から大型炉まで多くの実績を持ち、お客様のニーズに沿った設計が可能です。
主な特徴としては、間口が一つであるためシール性が高く、外気侵入による温度低下(エネルギーロス)や温度分布の乱れ(品質低下)を抑えられます。さらに、適正なバーナ燃焼と炉内圧力制御により、扉を開く時の開口部損失を最小限にしています。
また、ヒートパターンをバッチ毎で変更することが可能です。また、専用マニプレータを導入することで、自動化することが可能です。
主な用途
- 特殊鋼の焼入焼戻処理
- 航空機部品の熱処理
- 鍛造部品の焼鈍処理
その他の実績
二分割式竪型熱処理炉
設備概要
タービンローターシャフトや大型船舶の推進軸などの長尺鍛造品を立てたまま加熱できる熱処理炉です。炉体を二分割構造にすることで製品を水平方向にハンドリングできますので、従来の深いピットや高揚程の天井クレーンを必要としません。 作業性と熱処理性能を両立させた地上設置型の当社独自の熱処理炉です。
主な用途
- 発電用タービンロータ及びタービンブレードの熱処理
- 圧延用ロールの熱処理
- クランクシャフトの熱処理