事業概要



私たちが作っているのは、大型で精密な製品
 当社は三建グループのマザー工場として工業炉と呼ばれる生産設備を製作しており、単に部品の製造・加工を行うだけではなく、材料調達、製缶、組立など工業炉の製作に関わる全行程を担っています。
 工業炉は大きなものだと高さ20m以上あり、製作には短くても1か月半ほど、長い時には半年もかかる大型設備です。その一方で、厳しい温度制御が要求される精密な設備でもあり、その製作を担う当社は数百点もの部品をミリ単位で正確に仕上げる必要があります。このように巨大かつ精密な工業炉の製作においては緻密で高い技術が求められますが、それだけに完成した時の喜びや達成感はひとしおです。
テックから、
世界のものづくりの現場へ
三建グループの
マザー工場としての役割
一人一人が
幅広い知識と技術をもって
 工業炉は、金属を加熱することにより性質を変化させ加工するための生産設備で、金属製品の製造や熱処理などものづくりの場面で必要不可欠です。
 当社で製作された工業炉は世界各地の工場に納められ、自動車、飛行機、橋、建物等、日常を支える様々な製品の素材・部品の製造に使用されています。
 当社は三建グループのマザー工場として、工業炉の製作を行い、三建産業と協力して新技術の研究・開発も実施しています。
 また、当社は70年の歴史をもつ三建産業の製造工場として設立された会社で、製造している工業炉はすべて三建産業から受注しており、業績は安定しています。
 当社では加工や溶接といった作業ごとに役割を分担するのではなく、図面ごとに担当者を決め完成まで携わる体制で製作を行っています。そのため、製品に対する一人一人の責任は大きく、製作に関わる知識や技術も幅広く有しています。
三建テックのものづくり
 当社は材料調達から組立まで、最終製品である工業炉が出来上がるまでのすべての工程を担っており、製品によっては完成した工業炉の試運転を行うこともあります。ここでは三建テックのものづくりの流れや各工程の作業を紹介します。

 図面の情報をもとに、必要な材料の種類や数を割り出し手配します。社内での製作が難しい部品などは全国の協力会社に製作を依頼しています。
 また図面を確認し製作効率が悪い箇所があれば、三建産業にフィードバック・改善提案を行うなど、発注元と一体となって品質の向上/生産効率の改善を図っています。
 工業炉の各部品や装置を製作します。工業炉製作に必要な部品や装置の数は膨大ですが、その一つ一つを正確に製作することが高品質な工業炉を作り上げることにつながるため、一人一人が責任感をもってものづくりを行っています。
また、効率性upのための作業方法の改善提案など、早く正確なものづくりを全員で目指しています。
 製作した部品や装置を組み合わせ、溶接やボルトで接合します。工業炉は大きな設備ですので、組立も天井クレーンやレッカーを用いる大がかりな作業になります。納入前に工場内で一度組み立てることで、据付時の不具合を未然に防止し、安全かつスムーズな据付を可能にしています。
 三建産業とともに、仕様を満たしているかチェックします。現地試運転をよりスムーズに行うための重要な工程です。
 工場内で組み立てた工業炉はトラックやコンテナサイズに分割して、納入先の工場まで運びます。